塾の先生
結局すべての教科秀晃に負けてしまった。

完敗だ…

「なんでそんなに頭よくなったのー」

「さぁねぇ」

ニヤついて笑う彼。

あぁ、憎い。

「カンニングとか?」

「するわけないじゃん。」

即答だった。

「塾行ってたり?」

「だったらどーする?」

どーするって…

どうもしないが、真面目に塾に通ってる事に感心するかもしれない。

「塾、行ってる?」

「誰にも言ってないけど、塾行き始めたんだ。」

部活をしたがら塾通ってたのか、

「偉いじゃん。」

「親がさ、行け行けってうるさいんだよ」

秀晃は少し笑うと

「でもめっちゃ頭よくなっただろ?」

否定は出来ないけど…なぁ。
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