塾の先生
「大坂って以外に頭悪いんだな!」

「そんなに以外?」

「だって、授業中とか何も言わずにノート書いてるじゃん?」

「うーん、あんまり勉強しないけどね」

あまりどころか全くしていない。

「塾、行けば?」

秀晃の突然の言葉に少し驚いた。

塾なんて考えてもいなかった事だ。

「塾とか考えてない。」

「だから俺に負けるんだよ」

“だから"ってなんだよ。

「じゃあ、今度のテスト秀晃に負けたら塾行く。」

私は決意した。

「絶対に勝てるんだな?」

にやつく秀晃。

「塾行くか、行かないか、掛けてるの

「なるほど。」

こうしてわたし達は掛けた。
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