塾の先生
体育の授業が終わったあとは

私の苦手とする数学だった。

ラッキーな事に窓際の席な私。

先生の話など聞かず窓の外を見ていた。

青い空。

って訳ではないけど、

今日は少し曇気味。

雨降ったらどうしよう。

カッパ持ってきてないよ

家に帰るまで降らないでくれよ。

そんなことを考えていた。

「おい、大坂」

私の苗字を呼ばれて我にかえった。

「消しゴム、かして」

そう言って私の机に手を伸ばし

消しゴムをとっていった。

返事してない

放っておいた。
< 7 / 21 >

この作品をシェア

pagetop