本物のお姫様に
そんなの・・・


「はい」


こう言うしかないじゃないのよ。


わたしがそう言うと悠馬はわたしを抱きしめた。


「ずっとこうしたかった」

笑顔で言う悠馬は、今までの数千倍かっこよく見えた。



「あいつとは別れろよな」

拗ねて言う悠馬がとてつもなくかわいく見えた。


「俺、けっこうアピってたのに」


そうだったのか。


わたしも結構鈍ちんなのかも?

まぁ、いいや。


今だけは楽しい夢を見れますように。
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