尻尾を振るオォカミと引きこもりタヌキ
「婆さんが宝くじ大好きだったから、ジィジ達がお供えしてやったんだよ。」
メアリー婆さんの長男が言った。



「婆さんね、宝くじ大好きだったからね。」
メアリー婆さんの三女が言った。



「去年の爺さんが死んだ日だって、宝くじの最終日で買ってなかったからって買いに行ったからな…」
メアリー婆さんの二男が言う。



「何でそんなに婆さん、宝くじに執着してたんですか?」
メアリー婆さんの孫の誰かの嫁が聞く…



「それは、1等を当てたかったから」
メアリー婆さんの長女が答えた。




「母ちゃん、イケメンも好きだったから…コレ。」
そう言ってメアリー婆さん次女はイケメンの切り抜きをA4 サイズの茶封筒から出し、供えた。






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