尻尾を振るオォカミと引きこもりタヌキ
「あ――――ッッ!!!」
狭い車の中で、1人叫び、1人で漫画を読み、泣き、食べ…
Pi・~pi・pi~
Pi・~pi・pi~♪
「はふぅ~・・・」
口に入れてた物を飲み込み、「はい・・・」
無愛想に携帯電話に出るタヌキ…
「もしもし?ワシ…」
この間、内縁夫を解消したタヌキの離婚した元夫のオォカミからの電話。
「ナニしてる?」
「・・・・・
スーパーの駐車場の端に車止めて、漫画読みながら、妬け食い。」
「少しは落ち着いたかい?」
「あ~~~~~。」
「子供達は?」
「お父さんが保育園と児童館に迎えに行って、晩御飯は作って来て、レンジで温めるだけだから…」
「もぉー遅いし、子供達も可哀想だから、帰んな。」
「・・・・・
うん … 」