尻尾を振るオォカミと引きこもりタヌキ

狸の生い立ち

タヌキ(結子)は竹内家の長女として産まれ、片田舎の住人も少ない所で育った。





祖父母、父、母、タヌキ…





元々、心臓の弱かった祖母はタヌキの4 つ下の妹『那奈』が産まれて直ぐに他界。





その1年後、タヌキの弟『太郎』も産まれた。





そして、家に婿養子に入ってた祖父は祖母が亡くなってからは、飲み歩き、
一昔までは農家の仕事が忙しい時期には人夫さんを雇っていたほどの竹内家の家計は赤字に…





「結子、我が家にはもうこんだけしかないんだよ!」
晩御飯後、普通に茶の間でテレビを見ていた小学生のタヌキにタヌキの母親は財布から一万円札1枚取り出して見せた。。。





タヌキが小学3年のある日、祖父は若い新しいお婆ちゃんを連れて来た。





新しいお婆ちゃんはタヌキの父、母と年は少し上な位。
祖父と新しいお婆ちゃんは別居をし、農家の忙しい時期だけ一緒に住んだ。




心配症のタヌキの母は、父とお婆ちゃんの間を少し疑って、タヌキに愚痴っていたが、そんな事は全く無かった。






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