尻尾を振るオォカミと引きこもりタヌキ
それから和生による和生の為の結子への攻撃が始まったぁーーーッッ!!! チーン!!!
「 ねぇ~ねぇ~、凜ちゃんって彼氏いるの?」
こういう面倒くさい客にはホントの事を!
「いるよ」
「え~!! 何してる人?」
「美容師…」
その頃、結子が付き合っていた彼氏もこの店で知り合った、16才年上のスタイリスト。
芸能人のコンサートで札幌まで来てて、接待でこの店に来たのがきっかけ。
いわゆる遠距離恋愛真っ最中の結子だった。
マルメンソフト…
「あっ!!このタバコ彼氏と一緒ぉ~!!」
「 えっっ!?」
「 ところで、名前聞いてなかったんだけど、名前は?」
「 和生… 」
「へぇ~、カズキ君なんだぁ~。
カズキ君、彼女は?」
「 いないよ。だから凜ちゃんに彼女になってもらおうと思って…」
「え~、彼氏いるから無理!ごめんね。」
「え~!!それは無理! 今日これから店終わったら付き合って!!」
「 みんなで飲みに行くの?」
「違う。凜ちゃんと2人でホテル行って寝るの!!」
はぁ~(?〇?)? いきなり何を言い出すこの人は!!!
「それは絶対無理!!」
「ね、お願い!!ホテルは行っても何もしないから!!
ただ俺今彼女居なくて寂しいからそのまま寝るだけ。ね。」
ね。っって普通は行きません!!!