尻尾を振るオォカミと引きこもりタヌキ
シャワーも浴びて服も着て…
部屋の出口。
「あ~ッッ、カズキ君、ブーツ履かせて。」
結子は『1回だけ、こんな付き合いもありかな?』そう思うようにして、
和生を『いいなり君』にしていた。
!!!その考えが間違っていた!!!
家まで送って貰った結子。
「どうもありがとう。じゃ~ね。」
『終わり』と思っていた結子に和生は
「あ!あのさ、もう少ししたら又迎えに来るからさ、焼肉食べに行かない?」
へっ?昼から焼肉…まぁ~いいか。
「分かった。」
なんかどうでも良くなってきた結子は軽く約束。
「じゃ1時間後位に来るから準備しといてね。着いたら電話するから。」
そう言って和生は、車を走らせた。