馬鹿バッカ!俺高校生!
女子達のノリのいいアイドルの歌が車内に響き渡る♪

自然と手拍子もおこり始めてきた


かなりみんなのテンションは上がって来ている!


いいぞ!



その調子だ!!



皆のテンションが最高潮になる少し前が俺の出番だ!


すると女子の一人が口を開いた



『次〜男子の歌声聞きたくな〜い?』


『聞きた―――――い!!!!』


きた!!



俺の出番


ってか!!!!!



トシヒコ!ワリィが行かせてもらうっちゃ!



『じゃぁ〜俺が…』



『僕!!歌いたい!!!』



誰かが割り込んできた!



誰だ!?



エ゙ェ!!!!



隣に目をやるとあの日影のハルキが手を挙げてやがった…



ハルキィ〜!!貴様〜!!日影の人間が日向の人間を出し抜きやがって!



車内にハルキコールがおこる


俺は怒りをこらえるのに必死だった


フンッ



所詮恥をかいて終わるだけさ


ここはハルキを引き立て役にするチャンスだ!


こいつは俺の脇役にすぎない



『ハルキ!ナイスファイト!!』



『ありがとうセイジ』



フンッとんだピエロだな



ハルキにマイクが渡される


『僕はマイクはいいんだ』


ハァ!?何を言ってるんだこの馬鹿は!?
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