俺様一途ドンドコドンッ!
「 海翔~ ここにいたんだぁ?」
ケバ臭い…
声をかけてきたのは愛弓とはまったく違う、自分たちの女の部分を武器に綺麗にうまく着飾っては男を惑わす小悪魔女子の一人、星香。
「 私もサボリなんだぁ~ 海翔、一緒にどっか行かない?」
あ~ うっせぇな…
星香ははっきり言って愛弓よりは数倍綺麗だ。化粧のおかげもあるが…
愛弓はごく普通だ、グロスではなく、薬用リップに甘いフルーツの香りが微かにあるものを愛用してるような奴だ。
フニャンとした、せっけんの香りで星香のように香水をつけたりはしない。
見た目なら、俺は星香が合うだろう。
でも俺は… 愛弓がいい。
愛弓が可愛いんだ。
「 お!いたいた。探したぞ海翔!なんだ、星香も一緒か 」
「 赤津? いいとこに来た、星香連れてけよ、邪魔 」
また一人声をかけてきたのは、中学から一緒の眼鏡イケメンで意外と真面目くんな赤津 礼司。
「 やーよ、私 海翔といるから礼司が消えてよ!」
「 はいはい、海翔の機嫌が悪くなる前に行くよ?星香 」
「 やだって!ちょっ、礼司!」
赤津が星香を半ば無理に連れて行って、静けさが戻った。