北条くんの日常
ああ、こんなことでも高梨と結びつけてしまうんだな、なんて。
骨抜きにされすぎて、とうとうどうかしちゃったんじゃないか、俺。
そういえば、今…
「うわ、もうこんな時間か!」
時計をみると、もう生徒の完全下校時刻が迫っていた。
「ほんとだ!て、撤収です!急いで片付けて!作ったものはこのタッパーに入れてください!」
何か吹っ切れたのか、いつもよりテキパキとした様子の斉藤。
「じゃあ、俺、これ半分もらって行くから」
ローストチキンを半量ずつタッパーにつめてもともと乗っていたお皿を洗って片付けた。