北条くんの日常


「新しい和菓子の道はないかなとおもって。まだまだ試作段階だけどね」

「和洋の融合かーナイスアイデアじゃん」

「味もみてよ」

「ほんじゃ、いただきまーす」

パクリと口に運ぶ。その途端、やっぱり目は輝いた。

「すごい!これ!いい香り!」

そう、ただ甘いだけのものが多い和菓子に新しい風を、と思って外見以外に取り入れてみたのが、香りの強いお酒を入れてみることだった。

「結構がんばったんだよ」

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