北条くんの日常


「手、つないだだけでそんな」

くっくっくと笑いがもれる。

「もう!あんただって相当赤かったんだからね!」

ぷんぷんと怒りながら、また店の奥へ進んで行く。

…まあ、お互い様か、と思って苦笑しながら姉について行った。




「よし、これでおっけ!」

試着室から出て来た俺をみて、姉は満足げに行った。

結局全身コーディネートしてもらって全部買うことにした。

まあ、たまにはいいだろ。

レジを済ませて、また外で待っている姉の元へ行った。
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