北条くんの日常
「寒くない?」
「ん、あったかいよ」
走って上がった俺の体温で、待たしてしまったせいで冷えた高梨を暖める。
「なんか、久しぶりみたい。4日あってなかっただけなのにね」
「うん、俺も」
「今日、すごく楽しみにしてたの」
「うん、俺も」
うん、俺も なんてそっけなくて、適当に相槌を打っただけに聞こえるかもしれないけど、本当に全く高梨と同じことを考えていたから、うん、俺も 以外の言葉をいうとそのことが伝わらない気がして、それしか言わなかった。