北条くんの日常

「へえ、やっぱりそうなんだね」

そう言って高梨はいつものように目を輝かせて和菓子を食べた。


「あ、そうだ。今日部活が立て込んでるから図書委員返却手続き出来ないかもしれない」

そうなのだ、今日は料理部でクリスマス料理を作る。

各部員が班に分かれて、自分たちで調べてきた各国のクリスマス料理を実際に作ってみるのだ。


「うん、了解。部活がんばってね」

「うん、ありがと」

そうやって気遣ってくれるところもキュンとくるの、わかんないかなぁ。

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