高梨さんの日常
打ち明けると、親身に相談に乗ってくれた。
「あーツカサのね。うんうん。」
「マフラーを買おうと思ったんですけど、どんなのが好きかわからなくて…」
「あーそうだよね、あいつ今マフラー巻いてないし、ちょうどいいねー」
「好きな色、とか知ってますか?」
「うーん…あんまり派手な色は好きじゃないってか似合わないかもね。私がいつも服を選んであげる時は暗めの色選んでるよ」
「やっぱりそうですよね、ちなみにどこのショップの…」
「んーとね、ここのモールの三階とかにある店だよ。」
あ、
とお姉さんはなにかひらめいたように言った。
「このあとさ、ツカサをそこに連れてってどんなのが好きかそれとなく聞いてみる?」
「え、でも…ご迷惑じゃないですか?」
「全然大丈夫!いまあいつもここにいるし!って、そしたらいろいろマズイか…うーん、メアド交換しよ!」
確かそんな流れでメールアドレスを交換した。ついでに電話番号も。
そのあと、直ぐランジェリーショップの中で別れて、去って行くお姉さんの先に、北条がいて、少し胸が高鳴った。
そのあと電話をもらったり、メールをしたりして、北条が気に入っていたというマフラーを無事、買うことができた。