ウィリアム&マリアシリーズ1『アーヴィング家遺産争奪戦』
「マリア!後部座席にでかいカバンがあるだろう!こっちへよこせ!」

マリアは後ろに手を伸ばして、それを引き寄せた。

膝の上でファスナーを一気に開く。

「よし」

ウィリアムはそこから拳銃と、マガジンを2つ取り出した。

セミオートマチック。

ウィリアムは安全装置を外すと、運転席の窓を開けた。

しばらくは直進。

ウィリアムは進路を確認すると、
左手でハンドルを握りながら、後ろを振り返る。

銃を構える。

パララララッ
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