ウィリアム&マリアシリーズ1『アーヴィング家遺産争奪戦』
パン!

「いやぁぁッ!!」

マリアが叫んだ。

とうとうフロントガラスが砕けた。

2人とも、ガラスの破片を浴びた。

マリアは座席で体を丸めて震えている。



右側に、空港が見え始めた。

更に進めば海岸に突き当たる。

それまでにカタをつけなければ。

開きっぱなしのトランクがネックだが、やれないことはない。

ウィリアムはリボルバーをカバンに戻し、グレネード・ランチャーに持ち替えた。
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