ウィリアム&マリアシリーズ1『アーヴィング家遺産争奪戦』
「マリア!よく聞いてろ!これから運転がもっと危なくなるから、しっかり座席に掴まってろ!くれぐれもフロントから前に飛んでいくなよ!」
「な、何するの!?」
ウィリアムはマリアの問いには答えず、グレネード・ランチャーを握り直した。
弾は1発限り。
失敗したら、終わりだ。
狙いは、敵の車の前タイヤ。
ウィリアムは素早く後ろを向くと、めいっぱい腕を伸ばしてタイヤに照準を合わせた。
トリガーを引く。
ボシュッ
弾は僅かに放物線を描いて、確かに目標に命中した。
ドン!
爆発。
オレンジ色の閃光と、黒い煙。
重そうな車体が浮き上がった。
ギャギャギギャギャ
タイヤが鳴く。
速度を出しすぎていた敵の車は、つんのめるようにして、右に曲がっていった。
そして、追突。
炎上。
「な、何するの!?」
ウィリアムはマリアの問いには答えず、グレネード・ランチャーを握り直した。
弾は1発限り。
失敗したら、終わりだ。
狙いは、敵の車の前タイヤ。
ウィリアムは素早く後ろを向くと、めいっぱい腕を伸ばしてタイヤに照準を合わせた。
トリガーを引く。
ボシュッ
弾は僅かに放物線を描いて、確かに目標に命中した。
ドン!
爆発。
オレンジ色の閃光と、黒い煙。
重そうな車体が浮き上がった。
ギャギャギギャギャ
タイヤが鳴く。
速度を出しすぎていた敵の車は、つんのめるようにして、右に曲がっていった。
そして、追突。
炎上。