ウィリアム&マリアシリーズ1『アーヴィング家遺産争奪戦』
第1ステージ <グリーフ>
ウィリアムとマリアは、カリフォルニア海岸を歩いていた。
ボディのいたるところを撃ち抜かれてガタガタになっていた車は、人通りの少ない海辺に乗り捨てた。
その帰りである。
2人とも、何も言わない。
先に口を開いたのは、マリアだった。
「さっきの人たちは、どうして……」
「どうしてもこうしても、このゲームはこういうルールってことだ」
「つまり?」
「つまり、第1ステージでは、“殺し合いながら”暗号を解読する、ってことだ。
通知には書いていなかったが、ステージ中に殺しをしてもいいってのは、このゲームのコンセプト的にも当然ってこと」
「そんなぁ……」
ボディのいたるところを撃ち抜かれてガタガタになっていた車は、人通りの少ない海辺に乗り捨てた。
その帰りである。
2人とも、何も言わない。
先に口を開いたのは、マリアだった。
「さっきの人たちは、どうして……」
「どうしてもこうしても、このゲームはこういうルールってことだ」
「つまり?」
「つまり、第1ステージでは、“殺し合いながら”暗号を解読する、ってことだ。
通知には書いていなかったが、ステージ中に殺しをしてもいいってのは、このゲームのコンセプト的にも当然ってこと」
「そんなぁ……」