ウィリアム&マリアシリーズ1『アーヴィング家遺産争奪戦』
「おい、あんたら」
エドモンドの低い声がした。
仕切り壁の窓ガラスを下げて、こちらをのぞき込んでいる。
「もう日が暮れた。あんたらは休め。見張りは俺がやる」
「いいのか」
「これが仕事だ。代わりに、俺は撃ち合いに関してはノータッチでいかせてもらう。目をつけられたくないんでな」
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えて、寝かせてもらうよ」
ウィリアムは軽く右手を上げて挨拶した。
小窓は閉められた。
ウィリアムは座席に寝ころんで、頭の後ろで手を組んだ。
マリアは横向きに横たわり、ウィリアムを見つめている。
なんだよ、視線が気になって寝づらいな……。
ウィリアムはそう思ったが、強引に目を閉じて寝る努力をした。
すぐに、隣からすやすやと寝息が聞こえてきた。
疲れていたんだな。
ウィリアムは、マリアの小さな寝息を聞きながら、ストンと意識が落ちていった。
エドモンドの低い声がした。
仕切り壁の窓ガラスを下げて、こちらをのぞき込んでいる。
「もう日が暮れた。あんたらは休め。見張りは俺がやる」
「いいのか」
「これが仕事だ。代わりに、俺は撃ち合いに関してはノータッチでいかせてもらう。目をつけられたくないんでな」
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えて、寝かせてもらうよ」
ウィリアムは軽く右手を上げて挨拶した。
小窓は閉められた。
ウィリアムは座席に寝ころんで、頭の後ろで手を組んだ。
マリアは横向きに横たわり、ウィリアムを見つめている。
なんだよ、視線が気になって寝づらいな……。
ウィリアムはそう思ったが、強引に目を閉じて寝る努力をした。
すぐに、隣からすやすやと寝息が聞こえてきた。
疲れていたんだな。
ウィリアムは、マリアの小さな寝息を聞きながら、ストンと意識が落ちていった。