君に恋していいですか?
「課長、最近池永と仲いいですね。」


広報課にはあまり人数がいないため、必然的にそういったことはあっという間に話題になる。



「そうか?まぁそうかもしれんが。
お前も仲良くしたいなら素直に言えよ?」


冗談のつもりで笑いながら言うと、伊島はじゃあ、という。


「今晩、うちの課だけで親睦会しましょうよ!7人しかいないし、みんなOKだと思いますよ?」




たまにはいいのかもしれない。

俺を筆頭に、伊島、畑中、山野井、野田と5人の男性社員。

女性社員は池永と菊池の2人だ。



「じゃあお前が幹事。予定組めよ?」




丸投げしてやると、楽しそうに返事が返ってきた。



こういった親睦会なんてやったことなかったなぁ。


本来なら課長である俺が仕切らなきゃならないのかもしれないけど。


苦手なんだよな。





小一時間して伊島から、「全員参加です!」と報告を受けた。




…それくらい真面目に仕事に取り組んで貰いたいもんだ。





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