君に恋していいですか?
この気持ちはなんなんだろう。




毎日の弁当。


優しさに包まれたメッセージが書いてあるメモ。



1日の疲れを癒されるメール。



彼女のふんわりと笑う笑顔。


フワフワの長い髪。



大きな目。



…この、胸の奥にある熱いモノが恋?



好きって感情?



わかんねぇ…。




「課長」


「‼︎⁉︎」


考え事をしていた時にいきなり伊島に声をかけられて、驚いた。




「あ、すんません、いきなり声かけて。
先日のK商事との取引なんですが」



仕事の話でよかった。


他愛のない会話だったら、多分パニックだ。

仕事の事だったから何も考えなくてもスラスラと返答できる。



こんな自分が初めて嫌になった。



仕事しかない、頭の中。



仕事じゃないもので一杯の心。



アンバランス過ぎて、真っ直ぐ立てない。



なんでこうなったんだ?






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