君に恋していいですか?
「…か…帰りたくない?
え?毎週そう思ってた?もしかして。」



それが本当なら俺はバカだ。


「うん…ずっと一緒に居たい。だって、会社では知らんぷりしなきゃならなくて…辛いから。」


ぎゅうっと柔らかな身体を抱きしめる。
程よい肉付きの詩織は、抱きしめると心地いい。


「馬鹿だよな、俺たち。お互い同じこと考えてたのに言わないから伝わらないんだよなぁ。」



何故なんだろう。


詩織のことを思うと心があったかくなる。


「今日はずっと一緒に居ような。」


「うん…ずっと一緒ね。」


フワフワの髪を優しく梳く。


「詩織が嫌じゃなきゃ、キスもしたい。
…出来たらその先も。俺だけに見せて、お前の全て。」



至近距離で見つめ合うと、自然に詩織の瞼が閉じられた。


顔を傾けゆっくりと重なる唇。



甘い、甘い。


カフェオレよりも甘い、初めてのキス…。




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