君に恋していいですか?
咲からメールが来たのは、木曜日の昼。


【詩織ちゃんの注文品届いたわよ。どうする?】



それを見て心臓がひときわ大きく鼓動を鳴らす。


【今日うちに持ってこれるか?】


【OK 支払いよろしくね!】


ちゃっかりしてるな、こういうところ。



しかし。

週末までまだ時間がある。
このまま悶々として過ごすなんて、拷問だ。



どうするかな。



スマホを取り出し詩織にメッセージを送る。



【今日、ウチに来れるか?】


しばらくして返事が返ってくる。



【はい、どうしたんですか?週末は明日ですよ?】


不思議そうにしている彼女の姿が浮かぶ。


【それと、金曜日有給申請してくれ。俺も休むから。】



更にメッセージを送る。



【わかりました。】


謎が深まっただろうな。
ま、すぐにわかるだろうから放っておこう。



そういや、金額聞かなかったな。


足りなかったら咲に立て替えといてもらうかな。


どんなデザインなんだろう。

彼女の白くしとやかな肌になら、何でも似合いそうだ。


にやける顔に喝を入れるため、頬を両手で叩く。


「よっしゃ!後少し頑張るか!」



気合が空回りしなきゃいいな。



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