君に恋していいですか?
伊島くんがいきなり「飲み会しますよ」って言ってきて嬉しかった。



課長となんとかプライベートな話をしたかったわたし。



でも、なかなかきっかけがなくて。



みんなでワイワイ騒ぎながらの飲み会は、支払いまでは楽しかった。


…みんなの分まで課長が支払いなんかするから。


「納得できません」


って言ったわたしに、楽しかったから、自分のイメージが変えられたから、って。


それでも引き下がらないわたしに


「じゃあ1週間だけ弁当を作ってきて。」

ってお願いされて嬉しかったな。


料理は得意だったし、自分のを毎日作ってたから 特にめんどくさくもなかったし。



大きめのお弁当箱に色とりどりのお惣菜を詰めて行く。


わたしの気持ちも一緒に。


伝われ、伝われ、って願いながらずぅっと作り続けてた。


美味しいのかな?


毎回ちゃんと綺麗に食べてくれてる。



おばんざいばっかりでつまんなくないかな?


たまには食べたいものを入れるのもいいかも。


勇気を絞ってメアドを書いたメモをお弁当に入れてみた。



その日の昼休みにドキドキしながら待ってたら、課長からメールがきた。



嬉しくて嬉しくて。



メールは保護して大切にしてた。


わたしの宝物。


…お守り。


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