君に恋していいですか?
どれくらい時間が経ったのだろう。
ぐっすり寝ている詩織の長い髪を撫でながら、ふと思う。
早く帰らなければ、詩織の心が壊れてしまうんじゃないだろうか。
「詩織…」
何度抱いても飽きることなく、俺の全てが彼女を求める。
「…ん…」
身動ぎして目を覚ます。
「ごめん、起こしたか。」
「…ん、祐太朗さん、起きてたの?お腹すいた?」
ゆるゆると身体を起こし、俺を見る。
その身体は以前のような柔らかな印象が消え、ほっそりとした今現在もてはやされている女性のようだった。
「詩織、明日どこかに出かけよう。クリスマスプレゼント、買えなかったから明日何か贈るよ。」
そう言う俺に向き直り、ゆっくりと口角を上げた。
「何もいらないわ。
…今、ここにあなたがいるから。
わたしが欲しいのは祐太朗さんよ。だから、いいの。」
それじゃ俺の気が済まない。
何か形になるものじゃないと。
「俺が贈りたいんだよ。詩織の支えになるような何かを。」
一歩も引かない俺に、詩織はため息をついた。
「わたしたち、毎回こうやって喧嘩するのよね。
…なんでもいいの?わたしへのプレゼントって。」
詩織が折れた。
珍しいな。彼女はこういう話のとき、大概譲らないんだけれど…。
「あぁ。何でもいいよ。何がいい?」
そう言った俺に詩織は躊躇った後、小さな声で呟いた。
「…赤ちゃん…」
…と。
ぐっすり寝ている詩織の長い髪を撫でながら、ふと思う。
早く帰らなければ、詩織の心が壊れてしまうんじゃないだろうか。
「詩織…」
何度抱いても飽きることなく、俺の全てが彼女を求める。
「…ん…」
身動ぎして目を覚ます。
「ごめん、起こしたか。」
「…ん、祐太朗さん、起きてたの?お腹すいた?」
ゆるゆると身体を起こし、俺を見る。
その身体は以前のような柔らかな印象が消え、ほっそりとした今現在もてはやされている女性のようだった。
「詩織、明日どこかに出かけよう。クリスマスプレゼント、買えなかったから明日何か贈るよ。」
そう言う俺に向き直り、ゆっくりと口角を上げた。
「何もいらないわ。
…今、ここにあなたがいるから。
わたしが欲しいのは祐太朗さんよ。だから、いいの。」
それじゃ俺の気が済まない。
何か形になるものじゃないと。
「俺が贈りたいんだよ。詩織の支えになるような何かを。」
一歩も引かない俺に、詩織はため息をついた。
「わたしたち、毎回こうやって喧嘩するのよね。
…なんでもいいの?わたしへのプレゼントって。」
詩織が折れた。
珍しいな。彼女はこういう話のとき、大概譲らないんだけれど…。
「あぁ。何でもいいよ。何がいい?」
そう言った俺に詩織は躊躇った後、小さな声で呟いた。
「…赤ちゃん…」
…と。