手をつなごう(仮)

華恋が教室に忘れ物を取りに行こうと足を運んだ時に聞こえた会話…

教室には、華恋が当時属していた4人の女グループが。


「ねぇ、藤澤ってさ、あいつ絶対高校デビューだよね」


「あーそれうちも思った!!なんか反応薄いし見た目あーでもオーラ暗いってゅぅか~」



………え?

いつもわたしのいないとこで、こんなこと話してたの?



「中学時代とか絶対友達少なかったでしょあいつ。つかいじめられてたんじゃね?メイクもへったくそだし!」


「あれで盛れたぁ~とかいってもんね!あの地味女!!」



高らかに笑う声。


華恋はうつむき、姿が見えないよう、会話を聞いていた。


「しかもうちらハブにしてるの気づいてないしね!」


…気づいてたよ
遊園地や、合コンにも誘ってくれなかったこと。


「もぅさー、うちらもいじめちゃう?」




これ以上聞いてはいられないと思い、華恋はその場から逃げ、学校を抜け出していた。
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