ヤンデレに死ぬほど愛されてます
深夜…

普段なら孝太郎が外へ出かけて行く頃だ。
私は中々寝付けず、目をつぶっていた。

隣で、孝太郎が起き上がったのがわかる。
薄目を開けて様子を見た。


私の部屋を漁り始めた孝太郎に、
ただただ呆気に取られていた。

引き出しからタンスまで、
全部ひっくり返しては中身を確認して、元に戻す。


「…」

不意にこっちを振り向いたので、
必死に寝たふりを通す私。


そしてまた隅々まで調べ始める。

震えが止まらない。
夢だ、きっとこれは悪い夢だ。


結局、一睡もできないまま朝を迎えた。

頭が痛い。
体が怠い。

「おはよう夢葉。よく眠れた?」

「…うん、ぐっすり」


こうして、頭痛がする中学校へ向かった。


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