ヤンデレに死ぬほど愛されてます

「人に打ち明けるとさ、案外楽になるもんだよ」

「…」

「無理に話せって訳じゃないけどね」

杉村君はちゃんと私の事を考えてくれてる。
杉村君になら、言える。

「私っ…」


孝太郎のことを、すべて話した。

私の家での事、土日の事全て。


「別れた方がいいと俺は思う」

私は首を振った。

「何で？」

「こう孝太郎のこと、好きだから…」

杉村君は、呆れたようにため息をついた。

「このままじゃ、天野に殺されてもおかしくない」

「でも…好きなの」

「そうかよ」

杉村君は出て行ってしまった。



本当だ。
人に話しただけでこんなに楽になれるんだ。

楽になった途端、私は知ってしまった。


もう、孝太郎から離れることは出来ないと。