ヤンデレに死ぬほど愛されてます
夜、孝太郎の家に泊まりにきていた私は
珍しく縛られていなかった。


「これからは自由にくつろいで良いからね」
…だそうです。

「僕ちょっとコンビに行ってくるけど、
何かいるものある?」

「私は大丈夫」

孝太郎は出て行った。


それと同時に、私は動き始めた。

寝室の引き出し…。
あれを開ける鍵は、きっと何処かにあるはずだから。

ただの好奇心、ではない。
危ない賭けだとは分かってる。

でも、杉村君が言ってた孝太郎の過去とか、
夜中に出かけて行く理由とかが分かるかもしれない。

本人に聞ければ一番早いんだろうけど…。






私が少しずつ、
知ってはいけない物を知ってしまう事になるのは
それ程遠い未来ではなかった。

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