ヤンデレに死ぬほど愛されてます

精神の限界

「夢葉〜、今日天野君のお見舞い行くの?」

朝、真紀が聞いてきたので私は頷いた。

「じゃあさ、五時間目の家庭科
クッキーでも作ってあげれば?」

「あ、家庭科自由課題だもんね。
そうする!」

自由課題かぁ…。


孝太郎、甘い物あんまり好きじゃないけど。
とりあえず何か美味しいものを作ろう。









ー放課後


ガラッ

「孝太郎、大丈夫?」

「夢葉!来てくれてありがとう」


孝太郎は起き上がって、
私はベッドの横の椅子に腰掛けた。


「これ、家庭科で作ったクッキー。
あんまり甘くないから、気が向いたら食べてね」

「夢葉が作ったの⁉超感激、ありがとう!」




喜んでくれて良かった。


「幸太郎、もう飛び降りなんてしないでね」

「…うん、約束するよ」





孝太郎はすぐ退院できるようで、
安心した。

杉村くんとも上手く言って欲しいなぁ。










でも、それが孝太郎を追い詰めて行くなんて
考えもしなかった。




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