ヤンデレに死ぬほど愛されてます
「孝太郎、痛いっ」

ようやく放された腕は、
爪が食い込んで跡になっていた。

「夢葉、あいつ夢葉に触ったよね」

「孝太郎、落ち着いっ…」

首を強く掴まれて、壁に押し付けられる。

「夢葉は僕のだ。誰にも渡さない」

「苦しっ…ぃ」

頭がボーッとしてきたところで、
孝太郎は手を放した。

泣いている私に強引にキスをした。
そして、耳元で囁く。

「もう、やめて?
他の男と話すのも、
他の男を見るのも、
他の男に触れるのも。
僕だけにして。」


教室に戻って行く彼を確認して、
私はその場に座り込んだ。

震える手を必死に握り締めて、
声を殺して泣いた。


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