続・危険なキス
 
あたしの言葉を一切否定しない。

ただ淡々と言葉を返す。


伝わっているか分からないほどの涙声で、言葉を続けた。



「そこ、までっ……。
 もう耐えられなくてっ……逃げた、からっ……」


「だからお前は勘違いするんだよ」


「え―――っ……」



次の瞬間、あたしの頭は引き寄せられ、先生の胸の中におさめられていた。
 
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