続・危険なキス
「紫乃。今日だけ言い訳できねぇ?」
「何を、ですか……」
上目づかいで見つめられたまま、何かをお願いされる。
ドキンドキンと高鳴る鼓動をおさえ、先生を見つめ返した。
「今すぐ、お前のことめちゃくちゃに抱きたい」
その言葉で、体中に熱が帯びた。
あたしも、今日は帰りたくなんかない。
ようやく誤解が解けて、これからも先生の傍にいられると分かったから
もっともっと先生の傍にいたい。
先生は自分のものだと、感じたかった。