続・危険なキス
「これでいい?」
ベッドに下ろし、満足そうに微笑む先生。
上から見下ろすその姿を、恨めしそうに見上げた。
「なんか……すごい先生のペースに巻き込まれてるんですけど……」
「でもお前もそのつもりで、泊まりに来たんだろ?」
「……」
「そうです」なんて、恥ずかしすぎて言えない。
先生は、フッと笑うと、あたしの耳たぶを甘噛みした。
「ひゃっ……」
「さっきみたいに、もっと素直に言えよ」
「…っ」
耳元で囁かれる言葉に、ぞくりとする。
今までとは比べようにないほど、心臓が加速していった。
「先生の…意地悪……」
なんとか絞り出された言葉。
先生は微笑むと、あたしの頬に手を重ねた。
「じゃなくて、ほかに言うことは?」
「……」
じっと目を見据えられ、
観念したように口を開く。
「先生が好き……。
だからこの不安を、早く取り除いてください……」