続・危険なキス
 
「紫乃」


先生は、頬に重ねていた指を動かすと、そっと唇をなぞった。




「俺はこの先、お前以外の女に揺れるつもりはねぇよ」




耳に入ってきた言葉は、
あたしの涙腺をゆるますのに、十分な言葉で……


「だからあんま変なこと考えんな」

「…っ」

「泣き虫」

「こんな泣くのは……先生のせいなんですから……」

「ならいいか。
 俺の前でだけ泣け」

「もうっ……泣かさないでくださいっ……」

「ふっ……」


涙を浮かべて睨むあたしに、先生は鼻で笑うとそっと口づけた。


「ベッドの上では、きけないけどな」

「ゃっ……」


その言葉とともに、先生のスイッチが入った。
 

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