続・危険なキス
 
「もう私は大丈夫、って手紙を書いた本当の真意は、
 まだ私のこと忘れてないでしょ?っていう意味だったんだよ。

 1年経っても……離れても……私のこと、ちゃんと覚えていて、って……。

 結局、あの手紙の返事がなくて、私は奏人くんと連絡をとることが出来なくなっちゃったけど……」


「……」


「紫乃ちゃん、言ってくれたよね。

 もしまた会えることが出来たら、それは運命ですよ。って……。

 私と奏人くんは、運命の人なんでしょ?」



微笑んでいる美香さんの瞳は、背筋が凍るほど冷たい瞳をしていて
今まであんなに慕っていた美香さんとは、まるで別人のように感じた。



美香さんが怖い……

そう心から感じた。






「……………なーんてね!」






だけどその声色は一変。


声のトーンが高くなるとともに
あたしの知っている可愛らしい笑顔で微笑む美香さんへと変わった。
 
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