続・危険なキス
あたしたちは、お互いにライバルで……。
同じ人を好きだということもあったけど
それでもお互いの存在を認めて、憎むことをしたくなかった。
だって今の先生がいるのは
美香さんがいてくれたおかげでもあるから……。
「なんだか、奏人くんをとられた紫乃ちゃんに嫉妬するより、
紫乃ちゃんをとられた奏人くんに嫉妬しそう!」
なんて、可愛く言ってくれる美香さんを
恨むことなんて出来ないと思った。
「じゃあ、先生の誘いよりも、美香さんの誘いのほうを優先しますね」
「うん!今度二人でデートしよう!」
そんなふうに、キラキラとした笑顔を向けてくれる美香さんを見て
先生が好きになった理由も分かった気がした。
美香さんは本当に
素敵な人なんだ。