続・危険なキス
川崎さんの言葉の意味が分からなくて、
だけど問い詰めようにも、お客さんのいるお店の中で問いただすわけにもいかない。
しばらく呆然としたあと、大きなため息をついて店を出た。
(……その言葉も……
聞いたことあるよ……)
繰り返される、川崎さんの言葉。
もしかしたら、墓穴を掘ったのかもしれない。
(それでもあたしは……先生が好き、なんです)
きっとその台詞は、川崎さんのお姉さんも言った言葉。
過去に先生が傷つけてきた女の人は、数えきれない人かもしれない。
それでもあたしは……
今の先生を信じてる。