続・危険なキス
「……俺に嫉妬させる意味、分かってる?」
唇を離して、至近距離のまま見据える。
綺麗な瞳が、眼鏡越しに見えて
ドキッとするほど強い眼差し。
「……」
先生を嫉妬させる意味くらい、いい加減分かってる。
この場が学校だということを忘れるくらい、きっと強くあたしを求めることで……
でも……
「分かって……ますよ……」
先生の眼鏡に手を伸ばし、それをそっと外した。
「………魔性」
「それは先生も……同じです」
あたしも先生も
裏の顔はただの男と女だ。