続・危険なキス
こんな顔をした先生を見るのは初めて、
あたしの胸までドキッとした。
見てはいけないものを見てしまったような、そんな感覚に襲われるようで……。
だけどそれと同時に
その怯えた先生を、なんとしてでも守ってあげたい、ってそう思った。
「………悪い。
本当に帰ってくれ。
これ以上いられると、お前を………っ」
先生の言葉なんか、続けさせなかった。
いつもされるように、
あたしの唇が、先生の唇を奪ったから……。
「紫……」
「…っ」
精一杯の力を込めて、先生の体を押す。
その体は、ベッドの上へと倒れこんだ。