続・危険なキス
いつもとは逆の位置。
先生の上に、あたしが覆いかぶさっている。
恥ずかしくて
この先、どうしたらいいのか分からなかったけど
それでも……
「そんな……怯えた顔しないでください……」
こんなにも泣きそうな顔をしている先生を、この手で守りたかった。
「先生……好きですっ……大好き」
「……」
溢れてくるのは、先生への想い。
先生が今、胸の内で何を抱え込んでいるのか、あたしには想像もつかない。
それをすべて拭うのは、無理なのかもしれない。
だけど、少しでもその不安を取り除けることができるとしたなら…
それが出来るのは、あたしであってほしいから……。