続・危険なキス
 
「お前のこと……嫌いなわけねぇだろ。
 
 今でもどうしようもねぇほど……好きだよ」


「…っ」



それを聞いて、ぼやけていた世界が一気に開ける。

目を見開いて、先生を見上げた。



「せん……」


「だから……

 お前は俺以外のヤツと幸せになれ」


「…っ」



トンと押された体。

力をなくしたあたしの体は、簡単にドアの外に押し出され
真っ白になる頭の横で、カチャリとドアが閉まった。



今言われた言葉の意味が分からなくて、
好きだと言われたのに、フラれて……




「先生の意地悪っ……

 振るなら、もっと冷たく振ってよっ……」




やりきれない想いばかりが
心の中に降り積もっていく……。
 
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