続・危険なキス
「しばらくは湯浅に夢中で楽しそうにしてたんだけど、だんだん元気がなくなっていくような気がしてさ……。
ある日突然、大泣きしながら帰ってきた」
(透……あたし、フラれちゃったよぉっ……)
いつも強気でわがままな姉貴が、初めて見せた涙。
俺にとって、それは強い衝撃だった……。
「それからさ……
フラれたって言うのに、姉貴はずっと湯浅のことばっかで……。
いつもいつもあいつの話ばっか。
そんな姉貴を見かねて、そっと情報を盗んで、湯浅に会いに行ってみた。
だけど……
あいつの隣にはすでに別の女がいて……
その扱いは、決して大事な彼女にしているような態度ではなかった」