続・危険なキス
 
先生はきっと、
自分が川崎さんのお姉さんを追いつめたと思ってる。


そしてそれは


自分が、美香さんを追いつめた、あの時のクラスメートと同じだと思って……。




「早く……会わせてよ……」



いても経ってもいられなくて
石段に掛けていた腰を上げた。


こんなところで座ってられない。


会いたいなら、会いに行かなくちゃ!




電車に乗って
いつも行き慣れた場所へ向かう。


そんなに遠くないはずの場所は、すごく遠く感じて
早く早くと、電車を降りてからは走った。



「はぁっ……」


ようやく着いて、裏へとまわる頃には
時間はもう6時を過ぎていて、3月の今、辺りはもう暗くなっていた。
 
着いた場所は学校だ。

 
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