続・危険なキス
 
「先生と出逢って、好きになったことで、美央さんは先生と同じように遊び人だったはずなのに、本気で人を好きになることを知ったんです。

 じゃあ、逆だって……
 先生だって同じでしょ?


 あたしと出逢って、変わったんじゃないんですか?
 あたしのこと……全力で守ってくれるんじゃないでんですか?」


「……」



「美央さんは先生を好きになったことで、自殺なんかしようなんて思ってない!

 あの日の……雨の日のっ………事故、だったんですっ」


「…っ」



勝手にあふれ出てきた涙。


きっとこれは、美央さんの感情。



先生に伝えきることが出来なかった、あの日……。

不慮な事故……。
 
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