続・危険なキス
 
「先生……?」


憂いのあるその瞳で、あたしを見つめる先生。

その表情に、ドキッとした。


「なんでお前、まだ学生なんだよ……」
「そんなこと…言われたって……」


「あと4年以上も、こうやって送って別れないと思うと、すげぇ辛い」

「……」


柄にもなく、そんな台詞を言ってくれる先生に、胸がきゅんと切なくなった。



あたしだって帰りたくない。

ましてや、先生のいる学校もあと1か月で卒業。
そうしたら、きっともう週末くらいしか会うことは出来ない。



「先……」


先生は、そっと近づいてきたかと思うと、あたしの首元に顔をうずめた。

チクンと痛む首筋。

離されたときには、その場所に赤い痕が残されていて……



「マーキング、しとかねーとな」



そう言って、先生は笑った。
 
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