続・危険なキス
 
「じゃあ、また連絡するからね!」

「うん。
 楠木も。麻衣子のこと、よろしくね」

「おう」


教室の前の廊下で、麻衣子と楠木とお別れ。


制服で会うのは、今日で最後。

考えれば考えるほど、涙がこみ上げてくるけど
もうこれ以上は泣きたくない。


「バイバーイ!!」
「バイバイ」


大きく手を振る麻衣子と、最後の挨拶を交わして二人の姿を見送った。




「…………さて…」



あたしが麻衣子と楠木と一緒に帰らなかったのは
やっぱり最後に会いたい人は別にいて……



「行こ」



その人が待つ場所へ、他の子と別れを言いながら向かった。
 
< 221 / 344 >

この作品をシェア

pagetop